2年生の歴史学習で「世界恐慌」や「満州事変」について学びます。アメリカにおける恐慌や恐慌が世界へ広がっていく様子について学習した後、日本における影響とその対応を考えました。当時の日本が注目したのが「満州」、現在の中国東北部です。実はこの「満州」をめぐって、いずれも内閣総理大臣を経験する3人の異なる主張が存在しました。1920年代当時、政治家もしくはジャーナリストだった田中義一(大陸進出積極論)、幣原喜重郎(大陸進出消極論)、石橋湛山(植民地放棄論)の3人です。生徒たちにこの3人の主張を読み取らせた上で、「誰の主張を支持するのか?」ということを考えるのが本実践です。授業の中では、「学び合い」の視点も取り入れながら考えさせました。単元計画、社会科通信『ピース』は以下の通りですのでご覧下さい。
なお、前任校でも同様の実践をおこないましたが、この時の様子を実践記録にまとめました。今年(2010年)2月に松江市で発表したほか、8月には民間の教育団体が主催する研究大会などで発表する予定です。2月の発表は全国紙の地方版でも紹介していただきました。