1、研究主題

 
しっかりした自己選択ができ、向上意欲を持つ生徒の育成
       〜学力の定着をめざす学びの機会の工夫〜


2、主題設定の理由

 平成14年度からの新学習指導要領が完全実施されてから2年が経過した。基礎・基本を確実に身につけさせ、「生きる力」を育成することを基本的なねらいとしながら、学力低下が懸念される中、『確かな学力向上のための2002アピール「学びのすすめ」』が出されるなど、教育現場においても試行錯誤しながら取り組んでいる。しかし、個に応じた決め細やかな指導の充実、学びの機会の工夫、確かな学力向上のための特色ある学校作りなどは、生徒の「生きる力」を育成していく上で依然として求められているものである。

 生徒たちは義務教育をこの三年間で終え、大半は高等学校等へ進学する。つまり、人生の中で就職か進学か、普通科か実業科、理数系か文科系か等々大きな自己選択・自己決定をしていかなくてはならない最初の時を迎えるわけである。また、これから先も自分を見つめ、自己を取り巻く状況を考慮しながらしっかりした自己選択をすることは自立した個人として求められるであろう。そこで本校では、「基礎・基本を確実に身につけ、それらを基に自ら学び、考え、主体的に判断し、行動する」生徒の育成を目標に置き、学力定着のprocessの中で生徒の自己選択力を鍛え、より高い目標に向かって向上しようとする意欲を育てるための指導内容・指導方法の研究、および、学びの機会の創造を課題とし日々取り組んでいる。

 本校の生徒は素直で、何事に対しても前向きに取り組むことができる生徒が多い。他人を助けたり、協力したりする場面も見られ、集団としてもまとまりがある。反面、友達と競い合いながら自分を磨いていこうとする場面では遠慮がちになったり、前に出ることが苦手な生徒もいる。自分自身での決定意思が弱く、人に流されながら、または集団の中に埋もれながら、個を思う存分発揮できない生徒もいる。学習面では、まじめに授業に取り組み、前向きな姿勢だが、学力差はある。


 今年度は、平成14年度からの「学力向上フロンティアスクール」の指定を受けて3年目にあたり、まとめの年度でもある。初年度は少人数授業・習熟度別授業の実施による、指導方法・指導体制の工夫に重点を置いた。次年度は、その体制を基に、「学びの喜びを感じ確かな学力をつける授業の工夫」をテーマに、生徒一人ひとりの実態に応じた、きめ細かな指導の充実を図るための実践研究に取り組んだ。今年度は、2年間の実践研究を活かし、「学力向上をめざす学びの機会の工夫」をテーマに取り組んでいきたい。

3、研究目標

 各教科において、個に応じた指導を通して、学力の定着を目指す学びの機会のあり方を追及する。

4、研究仮説

 少人数指導やTT授業、朝読書、放課後の補修学習等を行なうことにより、生徒の学びについての自己決定の機会を充実させれば、自ら学ぶ意欲を持ち、確かな学力を持った生徒の育成をすることができるであろう。

5、研究内容

@学力の定着を目指す学びの機会の工夫
・各教科、少人数授業、TT授業等での基礎・基本を定着させる授業の工夫・改善
・朝読書の実施、家庭学習への取り組み、特別支援活動への取り組み等、学びの機会を充実させる手立ての工夫
A研究授業の実施
B生徒の意識・学力等の調査
C成果の普及(公開授業の実施、研究集録への掲載等)

6、研究計画

4月   研修職員会(今年度の研究の方向性)
5月   研修職員会(評価・通知表についての提案・検討)
6月   研修職員会(各研究部での活動)
7月   少人数アンケート調査実施
夏休み 研修職員会
9月   研修職員会
10月  研修職員会(10/22にむけての準備等)
10/22 研究授業公開(数・英・国)
11月  研修職員会
1月   研修職員会(今年度の研究のまとめ)
2月   研修職員会(次年度の教育課程・研究内容について)