平成15年度 学力向上フロンティア


授業の改善で学力向上を!!
〜個に応じた指導の工夫で意欲を高める〜

実践研究の取組状況
(1)実践内容・方法等の取組状況
ア 発展的な学習や補充的な学習など個に応じた指導のための学習教材の開発について
○第1学年国語の「古典に親しもう 竹取物語」の単元において、少人数授業を活かした選択型課題学習で使用するワークシートを作成。(ペーパー・カード)
○全学年国語において「書くことより、考えを整理して表現する力」をつけるための教材を作成。(ペーパー)

○第2学年英語基礎コースでは、各単元において既習単語復習リスト、構文活用カードを作成。(ペーパー・カード)

イ 個に応じた指導のための指導方法・指導体制の工夫改善について
○少人数授業の実施
 ◇国語
第1・2学年 1学級を等質の2学習集団に編成 通年実施
第3学年 1学級を等質の2学習集団に編成 単元により実施
※書写では地域の非常勤講師も加わる。
 ◇英語
第1学年 1学級を等質の2学習集団に編成 通年実施
第2・3学年 1学級を「基礎コース」「発展コース」の2学習集団に編成 通年実施
※第2・3学年のコース選択は生徒が行なうが、適切な選択ができるよう教科担任が助言する。
※学期や単元の区切りでコース選択ができる。
○数学等でTTを実施。補充的な学習や発展的な学習を工夫して取り入れている。
○社会、技術、選択教科、総合的な学習の時間等において、地域の人材を活用。

ウ 児童生徒の学力の評価を生かした指導の改善について
○少人数授業アンケート。→コース選択の適否、学習状況、生徒の希望を把握。
○自己評価の活用。→学習意欲、理解、学習状況を把握し授業の改善に活かす。
○通知表に各教科の所見欄を設ける。→教科の学習状況、教科担当教員からの励ましの言葉を等を載せる。
○各教科等における定期試験・NRT等の分析。→生徒の傾向やつまづきを把握→再テストや補充的な学習等の対策を検討。
○評価規準の活用と見直し。

(2) 具体的な取組事例(アを中心として)
@ 学年、教科、単元、ねらい等
  第1学年、国語、「古典に親しむ 竹取物語」(全8時間)
  ⇒ 課題別発展学習を取り入れた少人数授業の実践
ねらい
○場面を思い浮かべながら、朗読する。
○竹取物語に関する課題に取り組み、その成果をまとめ、発表することを通して、古典に親しむ。

A 取組の実際
学習活動 指導形態 使用した開発教材


古文の内容を理解し感想を交換する。
古文の音読の仕方を知り、練習する。
歴史的仮名遣いや古文の特徴を知る。
少人数 朗読応援カード
古文の朗読練習。   
コースを選ぶ @古文音読コース
         A貴公子の話紹介コース
         B絵を使って紹介コース
         C現代文朗読コース
課題(一人ひとり違う)を決め、解決の手順を
知る。
ペア・グループ

個別

4〜5名の小グループ
朗読応援カード

課題追究の手引き


古文の朗読練習
各自の課題に取り組む。
 分からないことがあれば、教師や同じ課題
の友達に相談する。
個別・ペア

個別
朗読応援カード

課題別ワークシート

古文の朗読練習
課題の成果を発表し合う。
友達の発表に対する感想を発表する。
少人数 朗読応援カード

発表聞き取り表

B 成果と課題
<成果>
○朗読応援カードの活用
・全員が抑揚や間の取り方に注意を払いながら朗読・暗誦できた。歴史的仮名遣いや音読への抵抗感も残さなかったように思う。
○課題別発展学習(課題追究の手引き・課題別ワークシート・発表聞き取り表)
・全員に違う内容の教材を用意したが、どの課題に対しても意欲的に取り組んだ。教科書には掲載されていない文章も読みたいという声が上がった。
・課題別ワークシートを添削指導することにより、一人ひとりの理解力、表現力に応じたきめ細かな指導ができた。添削されたシートを利用して発表の準備・練習をすることによりどの生徒も自信を持って発表に臨んでいた。成果を友達から褒められることで、満足感を味わうこともできたようである。次の古典学習への意欲につながる学習となった。

<課題>
○課題の解決にかかる時間にばらつきがあるため、早く仕上がった生徒への対応を考えておく必要がある。
○別の単元でも個に応じた指導のため学習教材を積極的に開発する。